アメリカでの賃貸の家探しと注意点 (前編)

2018年11月12日

こんにちは。オレゴン駐在員のオレオです。

今日はアメリカに赴任すると必要になる賃貸の家探しに関して書こうと思います。記事が長いので二回に分けます。

「俺は賃貸なんて嫌だ!一軒家買うんだ!」という人はスルーして下さい。

順番的にはソーシャルセキュリティー番号取ったその次ぐらいに行う事が多いと思います。赴任後の大まかな流れ的には:

ソーシャルセキュリティー番号取得→銀行口座開設→家の契約(今ココ)→車購入→免許取得

こんな順番で処理していく感じです。今度車購入に関しても書こうと思っています。

アメリカでの家の種類と呼び方

まずは基本知識としてアメリカの各種賃貸の呼び名と特徴を説明します。家選びで必ず出てくる単語ですから参考にして下さい。

  • Studio

日本のワンルームマンションのイメージに近い。独身者や若い夫婦が多い。主にダウンタウン近辺に多い。造りは日本のワンルームと同じだが広さが2~3倍はある。日本だと子供一人ぐらいいても十分なスペースがあるぐらいの広さ。共用設備としてフィットネスルーム、プールなどがある場合が多い。その代わり、場所によっては洗濯機が共用であったりするので注意が必要。

  • Apartment

日本のアパートのイメージに近い。若い夫婦や家族持ちが多い。家賃安め。ダウンタウンから少し離れた場所に多い。造りはアパートによって違いがあり定義が難しいが一般的には低層階で複数の家族が一つの建物に入居していると考えて良い。写真の建物だと4~6家族が入居している。日本のように同一フロアの一部を借りる場合もあるが、それ以外にも複数フロアを縦に賃貸するというケースも存在する。例えば写真の物件は1階のガレージとその上の2、3階が住居スペースになっており、内部を見せて貰わなければ、どの部分に住むのか外観からは想像できない場合もある。

ひとつ前の写真のような建物が複数並んで上のようなアパート群を形成するのが一般的。これらの中心に共用設備としてフィットネスルーム、プール(下の写真)、公園などがある場合が多い。またアパート管理事務所が入り口に常設されており、部屋を探す際はまずはこの事務所を訪れて空き部屋を見て回る事になる。駐車場は基本敷地内に路駐のパターンが多い。あと注意したいのはこっちは日本と違って「他人を思いやる気持ち」を相手に期待しても無駄無駄無駄ァな人が多いのでアパートでは騒音や共用設備の使い方等に関する隣接住民同士の揉め事は良くある事。こういった事象を「揉め事」とオレオ含め日本人感覚的にはとらえてしまいますが、こっちではお互いにやりたい事を最大限にやって、それが他人の気になる領域に入り込むようなら、そこで話し合う、というスタイルの人が多い。アメリカ人の全員がそうと言う訳ではなく、他人を慮る事が出来る人も多くいますが、そういう人は然るべき教育を受けていて、それなりの企業に勤めており、すなわちアパートに住んでいません。なのでアパートに住む人はそうではない人、もしくは若い人達が多い、と考えるべきです。

ちょっと長くなってしまいましたが、何が言いたいかと言うと、そういう喧噪や揉め事が我慢出来ず、且つそれらにクレーム付ける事が出来ない人はアパートに絶対住むべきではないです。ストレスで死ねるので一軒家を探しましょう。オレオは一軒家ですが、それでもお隣さんが月に2回ぐらい週末にどんちゃん騒ぎをやってます。それこそ夜中の2時とかまで「オイオイ何かのフェスかよ?!」というぐらいの爆音でどんちゃんやります。幸い窓を閉めるとほぼ気にならないぐらいの距離なので大丈夫ですが、日本人だと流石に自粛するような事もこっちの人は平気です。

  • Condominium/Condo

日本のマンションのイメージに近い。若い夫婦や家族持ちが多い。アパートより家賃高い。主にダウンタウン近辺に多い。オレオはコンドは見て回らなかった(というか周りにコンドなんてない田舎w)ので事情は良く分からないが、外から見る感じ日本の高層マンションに似ている。スタイリッシュな外観で各部屋ベランダがある感じ。

  • Townhome/Townhouse

日本には該当するものが無い。二つの一軒家の一側面がくっついていて共有している感じ。玄関は個別にあり、小さな庭や専用ガレージがある事が多い。家族持ちが多い。家賃は一軒家より安め。主に郊外に多い。↓の写真では分かりにくいかもしれないが、右側のベージュ色の別の家と壁を共有している。

裏側に回るとガレージにアクセス出来る通路がある。一階の後ろ半分がガレージになっている。

フィットネスルーム等は無いが共有設備として公園があったりする事もある。↓

 

  • House

こっちの一軒家はデカい。通常前庭と後ろ庭(日本語分からないw)がある。当然家族持ちが住み、家賃もそれなり。郊外に多い。場所にもよるが築10~20年なんて物件は普通で、みなあまり気にせず暮らしている。日本ほど新築にこだわる文化は無いもよう。ある程度大きい家だと↓の写真のようにガレージも車二台分ある。あまり大き過ぎると空調関係の電気ガス代、芝保全の為の水道代が洒落にならないほど高くなり、また庭の手入れを自ら行う場合、精神&肉体的にいずれ限界を迎えシーズン途中で故障者リストに入る可能性が大きい。その場合庭は放置しちゃえば良いかというと、それは基本的に許されない。多くの場合、家主、仲介業者、HOA(Home Owner Associationの略、町内会みたいなもの)との契約書の中に「建物とその周辺の保全」が借主側に義務付けられており、それを破った場合、違約金を請求される。これらの契約者達は抜打ちや直前アポ等で突然検査にやってきて、契約条件が満たされていない事が発覚した場合、違約金が請求される(オレオも何回か請求されたが文句を言って回避している)。支払わなければ貸主側が退出命令も出せる事が契約書には記されている事があるので注意が必要。また場所にもよるがほぼ毎年のように契約更新時に値上げをしてくる。日本と逆で住む期間が長ければ長いほど家賃が高くなるシステム。その通知も一方的で、「来年から毎月$100上げるけど、それでも契約更新したいか、退出するか二択だから今日中に回答しろよな」的な紙っぺらが突然送られてきて有無も言わさない感じ。貸主<ー>借主の力関係が日本と真逆。因みに共用スペース等は無し。電気、ガス等の公共サービスの契約は自ら行う必要がある。一軒家はその他の賃貸に比較して自由はあるがその分、手続等に手間を要する。大きい家に憧れて契約内容も読まずに契約してしまうと、後で大変な目に合うので注意されたし。但し駐在員は会社が家賃をカバーしてくれるケースが多いと思うので、その家賃の中に保全費も入れて請求して貰い、保全は全て業者任せ、支払いは会社カバー、という裏技交渉が仲介業者と出来ればベストな選択肢。

 

因みに英語のマンション(Mansion)は日本語で言う豪邸にあたります。昔バイオハザードで誰かが館に入る際「What a mansion!」って言ってましたね(歳バレ)。

アメリカの賃貸の家探し事情

次にアメリカ(オレゴン)での一般的な賃貸探しの方法を記しておきます。

一軒家

  • 住む地域を絞る
  • その付近を車等で自ら見て回り「For Rent」と書かれた↓のような看板を見つけたらそこに突電
  • 「中を拝見させては貰えぬか」と伝え、内部見学(Open houseという)のスケジュールを仲介業者と決める
    • 最近は後編で紹介する仲介サイトから内部見学の予約が取れるようなのでそこも活用すると良い
  • 中を見て気に入れば契約へと進む

一軒家以外

  • 住む地域を絞る
  • その付近のワンルーム/アパート/コンドミニアム管理事務所にアポ無し突撃。名を名乗り、空き家有無確認の趣旨を伝える。空き家がある場合、即事務員と空き家を見て回る
  • 気に入れば契約へと進む

因みに当然ですが全て英語です。多くの人が赴任直後に放り込まれる儀式なので、英語での賃貸契約に慣れていなければ(慣れてる人はここ見に来ないかw)、相当苦労すると思います。思っている事、聞きたい事の半分も聞けない/理解できないでしょう。でも英語が分かったところで、環境も文化も全く違う場所なので、住んでみないと分からない部分は多くあります。なので、ここに書いてある事をポイントにして頑張って選んでね(丸投げ)。オレオも二回引っ越しましたがその度に、こんなはずじゃなかった!って事が生じますが、何とか生きていけるので多分大丈夫です(無責任)。

必要書類

次にいざ契約!となった場合の必要書類を記しておきます。注意点ですが、必要書類は仲介業者、家主によってまちまちなのでこれが全てではない事を理解して下さい。あくまで一般的な話です。

  1. パスポート
  2. ソーシャルセキュリティー番号
  3. 仮押さえ申請書 (Reservation Application)
  4. 仮押さえ費用 (Reservation Deposit fee)
  5. 雇用証明書 (Employment Verification)
  6. 銀行の残高証明書 (Bank balance certificate)
  7. 本契約書 (Rental Agreement)

3,4は仮押さえしたい場合のみ発生します。同時に何件も見て回ると思うので、そういった場合に必要になります。仮押さえ費用は大体一ヶ月分の家賃と考えて下さい。そのまま本契約した場合、一か月目の家賃に充てられますが、本契約しなかった場合そのお金は戻ってこないです。また5,6は支払い能力があるかどうか査定する為に必要な書類です。駐在員の多くは会社が家賃をカバーすると思うので、その旨伝えれば相手は安心するので積極的に伝えましょう。

 

前編はここまでです。後編では以下の内容を纏めていきます。

賃貸を選ぶポイント

賃貸探しサイトの紹介と用語説明

見学の際の注意点

契約の手順

まとめ

それではまた。